
「洗面所のリフォームがしたいけれど、相場がわからない」
「洗面所のリフォームで失敗したくない」
そうお悩みではありませんか。
洗面所は住んでいる家族によって使い道が異なり、求めるものも変わります。そんな洗面所のリフォームは、10万近くは安いものでもかかってしまうため、決して安い買い物ではありません。
とはいえ、普段リフォームをしない人にとって、洗面所リフォームの費用相場や、注意するべき点についてわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では洗面所リフォームの費用相場や注意するべき点、費用が高くなってしまう場合にはどんな場合があるのかについて解説します。この記事を読めば、洗面所リフォームではどんなことに注意するべきなのかわかり、費用を最大限抑えたリフォームができるようになりますよ。
洗面台・洗面所のリフォーム工事の費用相場
洗面所リフォームでは、どのような仕様のものを採用するか、工事の範囲をどこまでやるかによって費用は変わります。ただ、普段リフォームをしない人にとってどのくらいの費用がかかるのか、ピンとこない人も多いですよね。
ここでは洗面所リフォームの費用相場について具体的に見ていきましょう。
具体的には以下のポイントに分かれています。
・洗面所のグレード
・洗面所のサイズ
・そのほか付帯工事
これらのことを踏まえると、洗面所リフォームではどんなところに費用がかかるのか、わかるようになります。ではそれぞれの特徴について具体的に見ていきましょう。
洗面所のグレード
洗面所のグレードは、大まかに3種類に分かれます。
・ローコストモデル
・ミドルグレードモデル
・ハイグレードモデル
メーカーによって多少呼称が変わることはありますが、3つグレードがあることは、ほぼ全てのメーカーで共通です。
それぞれの特徴を簡単に説明します。
ローコストモデル
ローコストモデルは、コストを最小限に抑えた安価なモデルです。費用は60〜75cmのもので、工事費を含めておよそ8万〜11万円程度かかります。
水栓はシャワーなどのない水栓で、収納は開き戸タイプになっており、使い勝手などで上位モデルよりは劣ります。
とはいえ、洗面台としての機能は十分に果たせるため、特にこだわりがない場合にはこのモデルでも十分なケースが少なくありません。
ただし、片付けなどがしにくいため、掃除に手間をかけたくない人やできるだけ綺麗な状態をキープし続けたい人にはおすすめできません。またシャワー水栓などを利用したい場合には上位グレードの方が使い勝手がよい場合もあります。
ミドルグレードモデル
ミドルグレードモデルは、洗面台の使い勝手を重視したい人におすすめです。
同じサイズでも、ローコストのものよりシンクが広めになっており、引き出し式になっており、収納も増やせます。また鏡が3面鏡になっており、お化粧などで頻繁に使う人には嬉しい機能がついています。
ある程度頻繁に洗面所を使う場合や、お化粧のしやすさを重視する人は、このグレードがおすすめできます。
ハイグレードモデル
ハイグレードモデルでは、見た目が華やかになり、使い勝手にもよりこだわりが見られます。扉の面材がより高級感あり、水栓やシンクがより便利に使えるよう配慮されています。
デザインの細部までこだわりたい人であれば、このような仕様もおすすめです。
洗面所のサイズ
洗面所のサイズでも費用は変わります。一般的に使われることが多いのが幅60cmのものですが、75cm、90cmなど大きくしていくと、費用が増大する傾向にあります。
どのグレードを採用するのかによって、どのくらい値段が変わるのかは変わるため、一概には言えないため、確認してみると良いでしょう。
また既存のものより洗面所の幅を大きくすると、他のかぐや洗濯機と干渉する可能性があるため、サイズを変更しても問題ないか、あらかじめしっかりと確認することが大切です。
ただし、洗面台が収まるかどうかは、専門業者でないと正しく判断できないこともありますので、できる限りリフォーム業者などに現地を確認してもらった方がよいでしょう。
そのほか付帯工事
洗面所周りでそのほかに工事を行う場合には別途費用がかかります。具体的として、内容と大まかな費用をあげると次の通りです。
・床の張替え:2〜3万円
・クロスの張替え:2〜3万円
・洗濯パンの交換:1〜2万円
・洗濯水栓の交換:1〜2万円
・キャビネットの取り付け:1万〜8万円
これらの工事を行うことで、当然ですが、費用は上乗せされます。キャビネットは、大きさにかなり差があり、壁一面の収納であるトールキャビネットを使う場合、施工手間も高くなります。
リフォーム費用を抑えたいのであれば、これらのものが節約できないか検討するのも選択肢です。
リフォーム費用が高くなりやすいケースの具体例3個
「最初に聞いていたより費用が高くなってしまった」リフォームでついつい陥りがちなのが、このような事態です。
リフォームではできることの選択肢が広く、ついつい色々なものをつけてしまいがち。その結果、費用が膨大に膨れ上がってしまうことがあります。
具体的には以下のような例が挙げられるでしょう。
・グレードが高い
・オプションを多く採用している
・付帯工事を行う
ではそれぞれの例を次で紹介します。
①グレードが高い
グレードが高ければ高いほど、洗面台の費用は高くなります。特に、ハイグレード商品を選ぶと、ローコストモデルと比べて、商品の値段が倍近く変わることも。
洗面台として最低限の機能しか必要でなければ、ローグレードでも十分に対応可能です。デザイン性や使い勝手の細部までこだわりがないのであれば、ハイグレードを採用しなくても良いでしょう。
ミドルグレードは洗面台としてではなく、身だしなみを整えるなどで使う場合には、採用する価値が十分にありますが、そうではない場合には採用するメリットはそれほどありません。
費用を抑えたいのであれば、そのグレードでなければならない理由をきちんと検討した方がよいでしょう。
②オプションを多く採用している
オプションの採用が多いほど、費用が高くなる傾向にあります。洗面化粧台はローグレードの場合こそ、選択肢がそれほどありませんが、ミドルグレード以上のものになると、オプションの選択肢も豊富です。
例えば、以下のものが挙げられます。
・鏡のくもりどめ加工
・照明をLEDに変更
・シャワー付き水栓の採用
・キャビネットの採用
これらのオプションを採用しすぎることで、費用が高額になってしまうなんてことも十分に考えられます。オプションを採用する場合には、その必要性をよく吟味してください。
③付帯工事を行う
洗面台リフォームで付帯工事を行うと、費用が高額になるケースがあります。床、壁クロスの張替えなどは、その代表例でしょう。
これらのリフォームは、洗面台の交換のときに合わせて行うことで、仕上がりがきれいになるというメリットがあります。なぜなら、洗面台の影になって作業できない部分まで張り替えることができるからです。
既存の洗面台と、新しい洗面台で大きさに差があると、洗面台が載っていた部分とそうではない部分で色が変わってしまい見た目にみっともなく見えることもあります。
床や壁のリフォームをセットで行うことにメリットがあることは確かですが、当然その分の費用がかかるため、コストを抑えたいのであれば、あえて取りやめるのも選択肢です。
リフォーム費用を安く抑えるコツ5個
「洗面リフォーム費用を安く抑えたい」そうお考えではないでしょうか。
洗面リフォームを安く抑えるために、知っておくべきポイントは実はそれほど多くありません。具体的には以下のものがあります。
①グレードをローグレードかミドルグレードにする
②オプションを厳選する
③内装の工事などを行わない
④部分交換で済ませられないか相談する
⑤キャビネットを自前で調達する
これらの点を意識してリフォームをすることで、洗面リフォームの費用をぐっと抑えられますよ。では詳しく見ていきましょう。
①グレードをローグレードかミドルグレードにする
リフォーム費用を安くするためにはローグレードかミドルグレードがおすすめです。
身だしなみなどを整える場合にはミドルグレードがよいですが、手を洗うなど最低限でしか利用しない場合にはローコストモデルでも、必要な機能は十分に備えられています。
ハイグレードモデルは、デザイン性や使い勝手までこだわりがありますが、よほど洗面台を頻繁に使うか、きれいな状態を常にキープしたいというのでないなら、採用するメリットはほとんどないでしょう。
これらの観点から考えて、グレードを下げられないかよく考えてみましょう。
②オプションを厳選する
洗面リフォームで費用を抑えるにはオプションを厳選することです。ミドルグレード以上のグレードは、オプションで様々なものを採用できます。
これらのオプションは魅力的ですが、その分ついついつけすぎてしまうことも。そのような事態を回避するには、オプションを厳選し、必要ないものを採用しないことが大切です。
③内装の工事などを行わない
洗面リフォームを安く抑えるコツは、内装工事などを行わないことです。内装工事は洗面台の取り替えに合わせて提案されることが多いですが、採用すればその分費用がかかります。
よりきれいに仕上げたい、見た目にリフォームの痕跡を残したくないという場合には、内装工事を行うのもよいですが、コストを抑えたいなら、それらの工事を削減するのも選択肢です。
④部分交換で済ませられないか相談する
洗面リフォームは、洗面化粧台全体の交換を提案されることが多いですが、部分リフォームも可能なケースがあります。
・洗面ボウルのみの取り替え
・開き戸から引き出しへの加工
これらの内容だけで要望を満たせるのであれば、部分交換で代用するのも選択肢です。
⑤キャビネットを自前で調達する
リフォーム費用を安く抑えたいなら、キャビネットを自前で調達するのも選択肢です。キャビネットは、それぞれのメーカーの正規品を使うことで、収まり良くきれいに仕上げられ、洗面室全体に統一感が生まれるのがメリットです。
使い勝手もその洗面台に合わせて設計されているため、デッドスペースなどが生まれにくくなります。
しかしその分コストが高いことがデメリットです。自前で購入することで、その分のコストを抑えられます。ただし、どのようなキャビネットを使うのか、自分でしっかり選定しないといけません。
洗面台・洗面所のリフォーム工事前の注意点6個
洗面台・洗面所のリフォームで失敗しないための注意点について見ていきましょう。安くても10万円以上はかかる工事ですので、失敗してしまうのは避けたいですよね。
具体的に注意するべき点としては以下のものが挙げられます。
①化粧台としても使う場合、コンセントの数を意識する
②洗面台の高さを確認する
③ショールームで仕様を確認する
④収納の量と位置はしっかり検討する
⑤洗面台の幅を変える場合、他のものの位置関係を考える
⑥クロスを張り替える場合には、カビ対策を考える
ではそれぞれの注意点について具体的に見ていきましょう。
①化粧台としても使う場合、コンセントの数を意識する
洗面台を化粧台として使う場合にはコンセントの数が重要になります。化粧台として使う場合、例えばコンセントを使う道具としてドライヤーや髭剃りはもちろん、そのほかのものも電気を使う場合があります。
これらのものを洗面所で使うと考えられるときには、コンセントの数については確認しておきましょう。
②洗面台の高さを確認する
洗面台の高さは使い勝手に大きく関わる要素です。高さが適切でないと、使いにくさを感じ、腰回りを痛めてしまう場合もあります。
大まかに以下の基準で考えるとよいでしょう。
・身長155cm:75cm
・身長165cm:80cm
・身長170cm:85cm
一番よく使う人の身長に合わせ、選ぶとよいでしょう。ただし、これらはあくまで参考例なので、よりきちんと検証したい場合にはショールームで仕様を確認するのがおすすめです。
③ショールームで仕様を確認する
ショールームで仕様を確認しましょう。洗面化粧台と一口に言っても、その収納の形状や使い勝手も様々です。
特に高さは使い勝手に関わる要素のため、実際に触ってみて確認した方が失敗する可能性が少なくなります。
④収納の量と位置はしっかり検討する
収納の量と位置について考えるのも重要です。洗面台は、その用途に応じて様々なものを収納します。
例えば、以下のものが挙げられます。
・ドライヤー
・メガネ
・コンタクトの保存液
・化粧品
・髭剃り
・歯ブラシ
・タオル
・着替え
用途に応じで収納するものは様々ですが、意外とたくさん収めるものがあることに気づくのではないでしょうか。
どのようなものを収納したいか、その量をあらかじめリストアップし、どのくらいの収納量が必要なのか、使い勝手や位置関係も含めて検討することが失敗しないポイントです。
⑤洗面台の幅を変える場合、他のものの位置関係を考える
洗面台の幅を変える場合、他の家具や洗濯機などと干渉しないか検証しましょう。干渉してしまうと、せっかくの洗面台が収められないか、無理に収めることで使い勝手に影響が出てしまう可能性も。
具体的には以下の点に注意しましょう。
・扉は洗面台に干渉しないか
・洗濯機と洗面台は両方きちんと収まるかどうか
・その他の家具や道具を置く場合、そのスペースは確保できるか
・洗面台が窓を塞いでしまわないか
これらの点について確認しておけば、失敗する可能性は小さくなるでしょう。ただし、リフォームやDIYに慣れていない人の場合、必要なポイントの見落としが発生することもあるため、自信がない場合にはリフォーム業者に確認しておくとよいでしょう。
⑥クロスを張り替える場合には、カビ対策を考える
クロスを張り替える場合には、カビ対策を考えておいた方がよいでしょう。洗面室は湿気がこもりやすくカビが生えてしまいやすいです。
抗カビ性のあるクロスや、吸湿性があるものを選ぶことで、カビをある程度抑えられます。定期的に換気をして、湿気がこもらないようにしておけば、そのようなクロスでなくても大丈夫な場合もありますが、不安を感じるようであれば、事前に対策することが大切です。
まとめ
今回は洗面リフォームの費用相場と、安くするためのポイント、施工するときの注意点について解説しました。洗面リフォームは、注目するべき点はそれほど多くないため、そのポイントさえしっかりと掴んでおけば、費用を抑え、失敗しないリフォームができるはずです。
この記事を参考に、まずは洗面台をどのように使うのか確認し、どのようなグレードのものを採用するか、検討することから始めてみましょう。